塗物や蒔絵の修復、割れ欠けのある陶磁器の金継ぎ、美術品修復で学んだ事を活かして作品や一点物の制作をしております。

修復への思い

現在この世は物に溢れ、用途を満たすだけであれば安価な代替品がいくらでも大量に存在し、修復の価格が品物購入額を上回ることもしばしばです。
依頼主様が価値を見出した大切な品物や今では手に入れる事が困難になった品物を、古来より伝わる伝統的な材料や技法・技術で修復する事を我々は信条としております。
修復は壊れ方や使われている材料と目指す仕上げによって最良の方法が違うと言っても過言ではありません。
その点が修復の難しい所ではありますが、依頼品の為の材料と方法の吟味は大変重要であり、それによって依頼品から毎回新しい学びを得ることが出来ます。
技術向上を図るうえで修復は我々にとってとても重要な核であると考えております。

依頼品が修復後依頼主様の手に戻り、これまでと同様、又より一層の愛着を持って使用し後世に受け継いで頂く事で、物を大切にするという事について改めて考えて頂く。
我々がそのきっかけの一助となれるよう日々精進しております。